未来へ繋がることばたち。ときどきブログ
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教育は結構なものである。
しかしいつも忘れてはならない。
知る価値のあるものは
すべて教えられないものだということを。
―オスカー・ワイルド―
しかしいつも忘れてはならない。
知る価値のあるものは
すべて教えられないものだということを。
―オスカー・ワイルド―
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人間は
努力する限り迷うものだ。
―ゲーテ―
努力する限り迷うものだ。
―ゲーテ―
ほんとうに、いったいいつだったんだろう。
「四」
「遠くへいってはいけないよ」。子どものきみは遊びにゆくとき、いつもそう言われた。いつもおなじその言葉だった。誰もがきみにそう言った。きみにそう言わなかったのは、きみだけだ。
「遠く」というのは、きみには魔法のかかった言葉のようなものだった。きみにはいってはいけないところがあり、それが、「遠く」とよばれるところなのだ。そこへいってはならない。そう言われれば言われるほど、きみｈ「遠く」というところへ一どゆきたくてたまらなくなった。
「遠く」というのがいったいどこにあるのか、きみは知らなかった。きみの街のどこかにそれはあるのだろうか。きみはきみの街ならどこでも、きみの掌のようにくわしく知っていた。しかし、きみの知識をありったけあつめても、やっぱりどんな「遠く」もきみの街にはなかったのだ。きみの街にはかくされた、秘密の「遠く」なんてところはなかった。「遠く」とはきみの街のそとにあるところなのだ。
ある日、街のそとへ、きみはとうとう一人ででかけていった。街のそとへゆくのはむずかしいことではなかった。街はずれの橋をわたる。あとはどんどんゆけばいい。きみは急ぎ足で歩いていった。ポケットに、握りこぶしを突っこんで。急いでゆけば、それだけ「遠く」に早くつけるのだ。そしたら、「遠く」にいったなんてことに誰も気づかぬうちに、きみはかえれるだろう。
けれども、どんなに急いでも、どんなに歩いても、どこが「遠く」なのか、きみにはどうしてもわからない。きみは疲れ、泣きたくなり、立ちどまって、最後にはしゃがみこんでしまう。街からずいぶんはなれてしまっていた。そこがどこなのかもわからなかった。もどらなければならなかった。
きた道とおなじ道をもどればいいはずだった。だが、きみは道をまちがえる。何辺もまちがえて、きみはわッと泣きだし、うろうろ歩いた。道に迷ったんだね。誰かが言った。迷子だな。べつの誰かが言った。迷子というのは、きみのことだった。きみは知らないひとに連れられて、家にかえった。叱られた。
「遠くへいってはいけないよ」。
子どもだった自分をおもいだすとき、きみがいつもまっさきにおもいだすのは、その言葉だ。子どものきみは「遠く」へゆくことをゆめみた子どもだった。だが、そのときのきみはまだ、「遠く」というのが、そこまでいったら、もうひきかえせないところなんだということを知らなかった。
「遠く」というのは、ゆくことはできても、もどることのできないところだ。おとなのきみは、そのことを知っている。おとなのきみは、子どものきみにもう二どともどれないほど、遠くまできてしまったからだ。
子どものきみは、ある日ふと、もう誰からも「遠くへいってはいけないよ」と言われなくなったことに気づく。そのときだったんだ。そのとき、きみはもう、一人の子どもじゃなくて、一人のおとなになってたんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
―長田弘 「深呼吸の必要」より『あのときかもしれない―「四」』―より晶文社
子どもだったきみが、
「ぼくはもう子どもじゃない。もうおとななんだ」と
はっきり知った「あのとき」は？
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「四」
「遠くへいってはいけないよ」。子どものきみは遊びにゆくとき、いつもそう言われた。いつもおなじその言葉だった。誰もがきみにそう言った。きみにそう言わなかったのは、きみだけだ。
「遠く」というのは、きみには魔法のかかった言葉のようなものだった。きみにはいってはいけないところがあり、それが、「遠く」とよばれるところなのだ。そこへいってはならない。そう言われれば言われるほど、きみｈ「遠く」というところへ一どゆきたくてたまらなくなった。
「遠く」というのがいったいどこにあるのか、きみは知らなかった。きみの街のどこかにそれはあるのだろうか。きみはきみの街ならどこでも、きみの掌のようにくわしく知っていた。しかし、きみの知識をありったけあつめても、やっぱりどんな「遠く」もきみの街にはなかったのだ。きみの街にはかくされた、秘密の「遠く」なんてところはなかった。「遠く」とはきみの街のそとにあるところなのだ。
ある日、街のそとへ、きみはとうとう一人ででかけていった。街のそとへゆくのはむずかしいことではなかった。街はずれの橋をわたる。あとはどんどんゆけばいい。きみは急ぎ足で歩いていった。ポケットに、握りこぶしを突っこんで。急いでゆけば、それだけ「遠く」に早くつけるのだ。そしたら、「遠く」にいったなんてことに誰も気づかぬうちに、きみはかえれるだろう。
けれども、どんなに急いでも、どんなに歩いても、どこが「遠く」なのか、きみにはどうしてもわからない。きみは疲れ、泣きたくなり、立ちどまって、最後にはしゃがみこんでしまう。街からずいぶんはなれてしまっていた。そこがどこなのかもわからなかった。もどらなければならなかった。
きた道とおなじ道をもどればいいはずだった。だが、きみは道をまちがえる。何辺もまちがえて、きみはわッと泣きだし、うろうろ歩いた。道に迷ったんだね。誰かが言った。迷子だな。べつの誰かが言った。迷子というのは、きみのことだった。きみは知らないひとに連れられて、家にかえった。叱られた。
「遠くへいってはいけないよ」。
子どもだった自分をおもいだすとき、きみがいつもまっさきにおもいだすのは、その言葉だ。子どものきみは「遠く」へゆくことをゆめみた子どもだった。だが、そのときのきみはまだ、「遠く」というのが、そこまでいったら、もうひきかえせないところなんだということを知らなかった。
「遠く」というのは、ゆくことはできても、もどることのできないところだ。おとなのきみは、そのことを知っている。おとなのきみは、子どものきみにもう二どともどれないほど、遠くまできてしまったからだ。
子どものきみは、ある日ふと、もう誰からも「遠くへいってはいけないよ」と言われなくなったことに気づく。そのときだったんだ。そのとき、きみはもう、一人の子どもじゃなくて、一人のおとなになってたんだ。
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―長田弘 「深呼吸の必要」より『あのときかもしれない―「四」』―より晶文社
突然ですが、ハンドルネームを変えます！
ブログのタイトルとの関連を見れば今のＨＮでもいいのですが、
「名は体をなす」というか、原石はいつまでも原石のまま・・・みたいなイメージが
私の中で払拭できないので、変えることにしました。
新しいＨＮは昨日の記事にもあるように「どうありたいか」で
考えることにしました。
「変化する」もので「熱く」て「力強い」ものがいいなと。
この３つに当てはまるのが「光」か「焔」でした。
でも「光」を生み出すものは「焔」ということで「焔」に決定しました＾＾
ダイヤの原石を磨き続ける・・のも確かに意味としてはあっているのですが、
なんとなく自分にしか目がいかないような気がして・・・
職人さん的な雰囲気も私には合わないし・・・＾＾；
どちらかというと、人を巻き込んで成長していきたいと考えているので
「燃え広がる」感じがしっくりくるかなと。
どんなに僅かでも、こころに「熱」を持っていたいのです
生きているうちは。
逆にいえば「死ぬまで生き抜きたい」のです。
そんな意味を込めて
「ひらめく焔」よろしくお願いします＾＾
・・・・なんか選挙の演説みたいになっちゃいましたね（爆）
タイムリーでいっか♪ 笑笑笑
ブログのタイトルとの関連を見れば今のＨＮでもいいのですが、
「名は体をなす」というか、原石はいつまでも原石のまま・・・みたいなイメージが
私の中で払拭できないので、変えることにしました。
新しいＨＮは昨日の記事にもあるように「どうありたいか」で
考えることにしました。
「変化する」もので「熱く」て「力強い」ものがいいなと。
この３つに当てはまるのが「光」か「焔」でした。
でも「光」を生み出すものは「焔」ということで「焔」に決定しました＾＾
ダイヤの原石を磨き続ける・・のも確かに意味としてはあっているのですが、
なんとなく自分にしか目がいかないような気がして・・・
職人さん的な雰囲気も私には合わないし・・・＾＾；
どちらかというと、人を巻き込んで成長していきたいと考えているので
「燃え広がる」感じがしっくりくるかなと。
どんなに僅かでも、こころに「熱」を持っていたいのです
生きているうちは。
逆にいえば「死ぬまで生き抜きたい」のです。
そんな意味を込めて
「ひらめく焔」よろしくお願いします＾＾
・・・・なんか選挙の演説みたいになっちゃいましたね（爆）
タイムリーでいっか♪ 笑笑笑
今日はブログのタイトルについてお話したいと思います。
この言葉を知ったのがどのくらい前だったか自分でも思い出せません。
しかし当時の私は非常に精神的に荒れていて、
夢を見出すどころかやりたいことも自分で把握できずに
何がつらいのかもわからないという混乱の中にいたように思います。
そんなとき、この「What's your goal?」という言葉に出会い、
はた、と立ち止まることができたのです。
―「私のゴールはどこ(何）なのか」―？
・・・この言葉を得たことで、私は自分の本当の気持ちと向き合い、
「どうなりたいか」「どうありたいか」を見つけることができ、
私のこころはブレなくなりました。
確かに、毎日嫌なことはありますし、失敗したと思うこともありますが
「目指すゴールに近づくための選択」ができるようになってきたたことで
「～しておけばよかった」というような、しなかったことを後悔することが断然減りました。
また、失敗したとしても、自分で選んだ選択肢なので「次はこうしよう」と
建設的な考えが持てるようになり、自分の失敗に対する言い訳も減ってきたように思います。
・・・これから先、たとえどんな想像を絶する出来事が起こったとしても
私はこの言葉を、行くべき先を示す灯台の明かりのように感じながら
自分に問いかけるでしょう。
「What's your goal?」
この言葉を知ったのがどのくらい前だったか自分でも思い出せません。
しかし当時の私は非常に精神的に荒れていて、
夢を見出すどころかやりたいことも自分で把握できずに
何がつらいのかもわからないという混乱の中にいたように思います。
そんなとき、この「What's your goal?」という言葉に出会い、
はた、と立ち止まることができたのです。
―「私のゴールはどこ(何）なのか」―？
・・・この言葉を得たことで、私は自分の本当の気持ちと向き合い、
「どうなりたいか」「どうありたいか」を見つけることができ、
私のこころはブレなくなりました。
確かに、毎日嫌なことはありますし、失敗したと思うこともありますが
「目指すゴールに近づくための選択」ができるようになってきたたことで
「～しておけばよかった」というような、しなかったことを後悔することが断然減りました。
また、失敗したとしても、自分で選んだ選択肢なので「次はこうしよう」と
建設的な考えが持てるようになり、自分の失敗に対する言い訳も減ってきたように思います。
・・・これから先、たとえどんな想像を絶する出来事が起こったとしても
私はこの言葉を、行くべき先を示す灯台の明かりのように感じながら
自分に問いかけるでしょう。
「What's your goal?」